名刺
よく「外見より中身」と言われるが、じっさいには、外見で人を判断することも少ないくない。外見で判断されると思うから、相手に良く見られるようとして手術をしたり、男性化粧品も売れている。選挙のポスターなどにも、まるでスターの写真かと思うような物まであって、見る者に何を伝えたいのかと首をかしげたいくなることがある。みんなが外見を気にし、影響されやすいということを表している良い例だ。
外見を気にしないで勉強やスポーツをいっしょうけんめいするようにという学校側の考えから、多くの学校に制服がある。ところが、生徒たちは「どこのはかわいい」とか、「あそこのは地味だ」と言って、その制服を話題にする。制服がどこに進学するかを決める理由になったりもする。また、よく使う名刺も、社会人の制服のような物だ。名刺を手にした側は、そこにある会社名や肩書によって影響を受け、相手を判断する。有名な会社名が入っていれば、それだけで安心する。部長の肩書でもあれば、その信頼はもっと確かなものになる。
昔から言われている「外見より中身」というのは、もちろん大切なことだ。いくら外見をかざっても、中身がなければ何にもならない。とはいえ、外見を大切にする今の社会、そこで育ってきた人間が、突然外見を無視することなど簡単にはできない。理想だと言われるかもしれないが、大切なことは、せっかく外見をかざるのだから、それと同時に、外見に負けない中身になるよう自分をみがく努力を続けることだ。
